────── ⋅ ∙ ∘ ☽ ✦ ☾ ∘ ⋅ ⋅ ──────
月見書房、開店いたしました
────── ⋅ ∙ ∘ ☽ ✦ ☾ ∘ ⋅ ⋅ ──────
滑り込みのクリスマスプレゼント。欲しい人、いる……?
デジタル書庫『月見書房』(仮称)、開店いたしました。サイトにて公開済みの作品を、ダウンロード版PDFとして頒布するお店です。お店といっても、お金はいりません。そしてまだ、一冊しか本がありません。今後少しずつ増やしていく予定です。
今回、保存版としてのデータ配布(あるいは同人誌発行)についてご要望をいただいたことから、PDF編集・開店へと至りました。そういったご要望があるとは長年夢にも思わず、具体的な方法については一からの勉強でした。よって、頒布方法や内容に不備・問題の生じている可能性は否めません。何かありましたらぜひ教えてください。
とりあえず一度やってみるか、という程度のお試し開店です。
無料頒布であるがゆえのトラブル等あれば、頒布方法については再考いたします。
ちなみにBOOTHでは、無料ダウンロード商品に関しては、ダウンロードされた旨の通知は出品者に届きません(テストとして自身でダウンロード済み)。購入履歴にも残りませんので、難しいことは考えず気軽にお迎えしてやってください笑
サイト公開版とダウンロード版の違いとしましては、
- 誤字脱字の修正
- 表記揺れの統一
- 「“”(ダブルクォーテーション)」を「〝〟(ダブルミニュート)」に変換
といった、軽微な修正に留まります。加筆はありません。
ウェブサイトでの横書きから、文庫本形式の縦書きへと編集する都合上、今後出品する作品にも同様の修正、あるいはこれ以上に追加の修正が行われる可能性はありますが、基本的には加筆はありません。悪しからず……。
また、デバイス上での閲覧を想定し、印刷用としては作成しておりませんので、画像は低解像度です。自身が我慢ならなくなったら解像度を上げる可能性はありますが、データの悪用(作者を偽って印刷所に入稿し同人誌を作るなど)を防ぐことを考えたら、低解像度がいいのかもしれない。まぁ、こんなもん誰が悪用するかという感じだが。間違っても一般受けはしないから、儲けにはならない。……これが一番の悪用防止策か?(自分で言って悲しくなる作者)
はい。
繰り返しになりますが、何かありましたら遠慮なくお問い合わせください。
試作的意味合いを含んだ今回の出品ですので、データを差し替えることがあるかもしれませんが、その際はサイト上でアナウンスいたします。書店情報用のページを作ろうかな。
以下、PDF編集にあたっての記録や覚え書きです。
※長くなってしまったので折り畳みました。
ダウンロード版PDFの編集にあたって
▪使用ツール
- 文庫本作成ツール『威沙』
- テキストエディタ『TATEditor』
- テキストエディタ『Mery』
- 動画編集ソフト『AviUtl』
▪作業の流れ
①原稿(プロットあとがき込みテキストファイル)から本文全てを抜き出し、必要箇所を修正。
- アウトライン文字を半角!に変更(※半角!は威沙にてPDF上に変換されない)
- 感嘆符/疑問符後のスペースを半角から全角に置換
- 誤字脱字を修正
- 表記揺れを統一
- ルビを既定の記法に修正
このとき、文庫本組版のプレビューとしてTATEditorを使用した(※威沙ではPDFを書き出す前にプレビューを表示できない。TATEditorにて行数・字数を威沙のテンプレート設定に合わせ、疑似プレビュー画面とした)。
②AviUtlにて表紙・扉を作成する(→①のテキストファイルにPreTNF記法で画像を組み込むか、③のTNFファイルにTNF記法で画像を組み込む)。
③威沙にて①のテキストファイルを読み込み、TNF(=細かい装飾を施すためのファイル)を書き出す。
④MeryにてTNFファイルを編集。このとき、威沙配布元の記法リファレンスや、検索にて辿り着いた情報を参考にした。
⑤威沙にて④のTNFファイルを読み込み、PDFに変換する。完成!
※テキストファイル上でアウトラインを保持するのは、編集作業をしやすくする目的です。TATEditorではアウトライン表示ができるため、目次のように活用することができます。
※本来は動画編集ソフトであるAviUtlで画像編集を行ったのは、レイヤー上で元の素材データを保持するためです。あんまりお絵描きソフト分かっていない……ので、こちらのほうが自分としては使い慣れています。それだけの理由。
※Meryは普段使いしているテキストエディタです。実際、これで執筆しています。こちらもアウトラインが使えるので便利。
▪“文庫本”に辿り着くまで
文庫本の組版を作る中でどうしても諦め切れなかった、憧れの「柱」。ページ上部の、作品タイトルや章、ページ数が記載されている部分のことです。
作業に着手した当初は、柱をヘッダーとして編集しようと考えていて、WPS Writer(文書作成ソフト。いわゆるWord的なもの)に本文テキストを流し込んでみました。……しかし、あってはならぬ不具合が発生。なんと、縦書き設定にすると、一部のフォントが正常に表示されない。具体的には、かぎかっこや句読点、三点リーダやダッシュといった記号が縦書きにならずに、横書きの姿のまま取り残されてしまうのです……!
つらすぎる。本文にはなんとしてでも『源暎こぶり明朝』を使用したかったため、フォントを妥協して作業を続ける、という選択肢はありませんでした。私のPCに入っているWPS Writerは旧バージョンのため開発・サポートは終了しており、今後不具合が修正される見込みもない。調べてみると、過去、WindowsのWordでも同様の不具合が生じることがあったらしく(当時のシステムアップデートに由来するもの)、そちらの対応についてはヒットするのだが、WPSにはかすりもしない。
そこでふと古の記憶を掘り起こす筆者(ヴィネット加工を施した映像でご覧ください)。進学を機に買い与えてもらった先代のPC、そこにはまさに――Wordがインストールされているではないか。そして、インストール用のディスクも保管しているはずである。確か二台までインストールできるはずだ、それを現PCにインストールすれば、フォントが正しく表示される状態で組版を作ることができるかもしれない……!
早速Officeのインストールディスクを探す。見付ける。ん、インストール作業の前に旧PCでほんとにフォントが上手く表示されるのか確かめてみればよいのでは? と気付く。そして旧PCの電源を入れる筆者。……起動には案外時間を要しない。動作が遅いと思っていたが、こんなもんだったか?(実際は文字を打ち込もうとすると全然スピードについてきてくれませんでした……字書きには致命的……)
旧PCにてWordを開いてみる。「これはテストです。」と打ち込み、縦書き表示へ。フォントを変えてみる。……WPS Writerよりはいいけどあかーん! あかんフォントもある! あかん! これは期待できぬ!
ということで現PCへのWordインストールを中止する筆者。これは詰みだ……メーカーが違っても、いわゆるWord的なソフトでは好きなフォントを憂いなく縦書きで使うことができない……。柱を……諦めるしか、ないのか……。
▪縦書きテキストエディタ『TATEditor』
もうこの際縦書きならいい……縦書きでちゃんと源暎こぶり明朝が表示されればいい……というどん底精神モードに陥り、プレーンテキスト大好き人間のお宝マシン・テキストエディタに立ち返る。縦書き用のエディタTATEditorがあると知り、早速導入。設定画面や仕様が独特だが、情報を検索しながら触ることで、組版ビューアとして十分力を発揮してくれる状態となった。目当てのフォントを設定してみると……よっしゃー! ちゃんと全部縦書きになっとるー!
……、……、……。……やっぱり「柱」ほしいよう( ˃̣̣̥-˂̣̣̥ )
私は私による私のための最高の文庫本を作りたいのだ……柱は……諦め切れぬ……
そんな執念ただ一つ、何か設定方法はないものかとウェブの大海を漂い、時に深海まで素潜りしていた筆者は、とある字書きさんのブログにて偶然にも『威沙』を知ることとなる――。
▪文庫本作成ツール『威沙』がすごい
「柱」が! 作れるぞー!!!!!!
フォントの表示も問題ナッシングだ! 柱が! 作れる!!!!!!
しかも、テキストエディタでは諦めていた画像の挿入も、独自の記法を用いることで一遍にPDFにできる! 本文のみのPDFに表紙のPDFを組み込んで……などとPDFを編集する必要がない!
さらに、PDFでの目次とは別に、柱部分に表示される章タイトル、本文中の見出しとして表示される章タイトル、それぞれ全部表記を変えることができる! すごい! 優先順位は低かったがこれもやりたかったこと! 嬉しい!
嬉しすぎる……なんでこれがフリーソフトなの……開発者創作好きすぎでしょ……創作好きすぎて無欲なひと崇拝……創作は人間の極めて純粋な心を揺さ振り呼び覚ますのね……創作……好き……。
たぶん、創作が好きすぎると、知的欲求とか、自己実現の欲求とか、作品を創り上げること自体への欲求(もはや執念)ばかりに欲望が消費されてしまって、お金儲けとか考えなくなるのでは……。「お金じゃない」世界の鍵は創作が握っているのね……みんな……創作しよう……。
とにかく、「創作大好きで、元手不要がゆえに創作を続けていられるけれど、ド底辺の貧困層」な筆者には有難すぎるのであった。
話を戻して、自分好みの設定を作りファイルを編集し、ついにPDF書き出し。うおお~~、本っぽいよう、自分の文章が本っぽいよう~~~~°˖✧( TωT )✧˖°
……正直に言う、ここまで思い通りの仕上がりになると、もはや印刷所で印刷すれば? くらいの気持ちにもなった。が、いろいろ制約もあるのでそうもいかない。当初の予定通りダウンロード版に留める。
今回参考にさせていただいた字書きさんのブログなどを見ていると、当然ながら、威沙にまで辿り着く人はちゃんと「印刷」が目標にある訳です。そこで興味深かったのが、イベントや頒布目的ではなく「自分用に一冊だけ印刷する」という本があってもいいということ。イベント出るようなすごい人じゃなければ本作れないと思ってた……。私も私のためだけに本作っていいんだ……。
一冊から刷ってくれる印刷所さんもあるんですね。機会があったら、自分のために刷ってみたい。……し、しかし、ページ数ェ……
以上、「誰が読むのか? 迷走・PDFメイキング記録」でした。
こんな辺境ではありますが、もしかしたら自分と同じように文庫本を作りたい人がいるかもしれない……と思って、参考に書き残しておきます。
威沙で章タイトルを縦中横にしたい、という記事も見付けたのですが、紹介されている方法では意図した結果にならなかったので(仕様の変更によるものか?)、自分なりの解決策を紹介しておきます。以下のページは実際に威沙で作成してみました。

ここで書いたこと、知りたい人が他にもいるようだったら、もっと別の場所で公開するべきかもしれないなぁ。私も、人様のこういう情報に助けられている一人なので。
はい。
こだわり始めたら永遠に開店・出品できない気がしてきたので、自身で設けた期限を守ることを優先しました。……ゆえに、出力したPDFを一字一句追って確認する、という最強根性レベルの確認作業はできていません。これまでサイトのほうでさんざん読み直してきたこともあり(これを自給自足という)、たぶん……大丈夫だろう! というなんとかなるさ精神でやっています。すみません。誤字脱字はまだまだありそう……見付け次第修正しておきます。
と言った傍から浮気、クリスマスで好きな自作品は『lonely holy cozy Magic』です。今夜はこれを読んで眠りに就きます。きっと寝落ち。
更新のない中、拍手ありがとうございます。°(°´ω`°)°。
PR